映画との邂逅
私の祖父の家は長崎市内の中心部にあり、すぐ目の前に映画館があった。名画座ではなく封切館である。映画館のオーナーと祖父は顔見知りで、度々一緒に訪れていた私はいつか顔パスで自由に出入りできるようになっていた。今では信じられない話だ。そういえば名画座という存在を今はほとんど(少なくとも私の住んでいる周辺では)見なくなった。昔はそこら中にあって、安価で古い映画を好きなだけ見ることができた。大学時代には本当にお世話になったものである。祖父宅を訪れる度に一人で映画館に入り、東映の長編アニメや怪獣映画などに没頭した。その頃は封切館であっても入れ替え制ではなかったので、好きな映画は何度も見る事ができた。なんとも贅沢な話だ。ただ、今後紹介する映画のすべてをこの映画館で見たのかどうかは記憶があやふやである。しかし、ディズニーの長編アニメ「王様の剣」はここで見たとはっきり覚えている。まだ幼稚園の頃だが子供心にその美しさ、動き、音楽、ストーリー、すべてが衝撃だった。
東映長編では「太陽の王子 ホルスの大冒険(1968)」「長靴をはいた猫(1969)」や「どうぶつ宝島(1971)」など名作の数々をスクリーンで堪能できた。そんな子供が大人になったら、ジブリを嫌いなわけがない。怪獣映画も欠かせない。「ゴジラ」「ガメラ」などのシリーズや「大魔神」なども夢中になって見た。ちなみに「ガッパ」という怪獣映画もあったのだが、これは松竹系映画館での公開で、祖父の家からは遠かったため、一度も見たことがない。
個々の作品については別に記述しようと思う。
